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派遣のメリットとは?働くまでの流れや派遣会社の選び方も解説

高齢化社会が進んでいる近年、介護職のニーズは増えているといわれています。介護業界にはさまざまな課題があるものの、待遇面の改善を図る職場も増えています。今後も介護業務では人手が必要になることを考えると、介護業界で仕事をするのはおすすめでしょう。

正社員やパート、派遣など、さまざまな働き方がありますが、今回は介護派遣について紹介します。メリットや会社の選び方について触れながら、詳しく解説していきましょう。

派遣とは

派遣とは、派遣会社に登録をして雇用された後、派遣会社を通じて紹介される職場で仕事を行う働き方のことをいいます。勤務地や勤務時間など、自分の希望に合った仕事を紹介してもらえるため、仕事を探す労力がかかりません。

基本的には派遣会社と雇用関係を結び、給与や福利厚生などの契約面についても派遣会社のルールが適用されます。そのため派遣先である介護施設では、派遣の選考や給与、異動について関与する権限はありません。

派遣のメリット

どんな仕事でもよい面ばかりではありません。あらかじめ仕事のよい面とよくない面を知っておくだけでも、心構えが異なるでしょう。

それでは、派遣にはどのようなメリットやデメリットがあるのか、具体的にみていきましょう。

♢無資格・未経験でも働ける♢

派遣は、介護に関して無資格であったり、介護職が初めてであったりしても働くことができます。正社員の場合は、資格が必要であるケースがありますが、派遣としては無資格でもOKとしている施設も少なくありません。

働きながら介護に関わる資格の取得をサポートしてくれる派遣会社もあるため、手に職をつけたい人にもおすすめです。無資格や未経験から仕事をスタートしても資格を取得できれば、仕事の幅や働く場所の選択肢を広げることができます。

♢アルバイトやパートより給料が高い♢

派遣の給与は、アルバイトやパートに比べて高い傾向があります。介護業界では人手不足が深刻化しているため、高待遇を用意して人材を確保したいと考えているからです。

さらに、派遣会社から紹介された人材を確保できるため、人事広報費がかからないことも給与が高い理由のひとつです。

また派遣は、施設側の社員の急な離職など、一時的な人員不足を補うことができるため、施設側に大きなメリットがあります。介護の資格を保有していると、さらに高い時給を得ることができます。

♢福利厚生が充実しており働きやすい♢

派遣は、派遣会社の福利厚生のルールに従うことになります。福利厚生の内容は、派遣会社によって異なりますが、一般的には充実した内容であることが多いとされています。社会保険の完備や、交通費の支給が多いでしょう。

そのほかにも育児休業の取得や、ジムの利用ができる場合もあります。仕事の内容や給与、勤務地などはもちろんですが、働くうえで福利厚生も非常に大切です。派遣会社を選ぶときは、福利厚生もチェックしておきましょう。

♢有給が取りやすい♢

有給休暇などの労働条件についても、派遣会社のルールに従うことになります。そのため、有給休暇を取りやすい傾向があります。ワークライフバランスを充実させたい人には、派遣はおすすめだといえます。

派遣も正社員と同様、6ヶ月以上勤務を継続すると有給休暇が10日間付与されます。派遣であっても有給休暇を取得する権利があるため、積極的に取得しましょう。有給休暇を取る場合は、派遣先の施設だけでなく、派遣会社にも連絡をする必要があります。

♢残業なし・残業代が支払われる♢

派遣は、勤務前に勤務時間をしっかり決めてから働くことになるため、基本的に残業はありません。

また派遣は、イベント関連や日々の業務記録などに関わりが少ないという点も、残業が少ない理由のひとつでしょう。仮に残業が発生しても、必ず残業代が支給されます。

派遣も、正社員と同様に、労働基準法によって守られているため、仮に残業したのに残業代が支給されない事態に陥った場合には、派遣会社は罰則を受けることになります。

正社員として働くと残業せざるを得ない場面がありますが、派遣はそのようなことがないため、ワークライフバランスを保ちやすいでしょう。

♢勤務地や勤務時間の融通が利く♢

希望する勤務地や勤務時間に合う派遣先を紹介してもらえることも、派遣の大きなメリットのひとつです。正社員であれば、勤務地や勤務時間を自分の希望で変えることは難しいでしょう。

しかし派遣では、働き方に融通がきくため、生活スタイルにあわせて働くことができます。夜勤だけに専従したいなどの場合でも適した派遣先を紹介してもらえるため、多様な働き方を選択することが可能です。

♢多くの施設や事業所で実務経験を積める♢

派遣の契約は、3ヶ月ごとの更新が多いといわれています。そのため、複数の介護施設を経験しやすく、それだけ実務経験を積むことが可能です。

介護職とひと口に言ってもデイサービスや訪問介護事業所など、仕事内容は多岐にわたります。複数の施設を経験することで、自分に合った仕事内容を知れるでしょう。介護に関わる仕事を幅広く経験したいという人にも、派遣はおすすめです。

派遣のデメリット

これまで、派遣のメリットについて解説してきました。ここからは、デメリットについてみていきましょう。

♢賞与や退職金が出ない♢

派遣の多くは、賞与や退職金が支払われないことが一般的です。また、派遣は時給制であることが多いため、休日・祝日が多い月は、それだけ収入が少なくなるという点に注意が必要です。

また、賞与は会社の業績によって左右されるため、正社員であっても支給が確実にあるとは言い切れません。しかし、賞与や退職金が支給される可能性が少しでも高いほうが安心であれば、正社員を目指すほうがよいでしょう。

♢正社員と比べると仕事内容の幅が狭い♢

派遣は、契約の内容に沿って仕事をするため、責任がある仕事を担当させてもらえないことがあります。そのため、正社員に比べると、仕事の幅が狭くなる可能性があります。

仕事の幅が狭いとモチベーションが下がるという人や、幅広い業務を担当したい場合には、正社員のほうが向いているでしょう。

とはいえ、介護に関わる仕事はすべて、高齢者の命に関わる仕事です。どんな仕事であっても責任感をもって取り組む必要があり、そのなかでやりがいを見出すことは十分に可能でしょう。

♢職場によっては風当たりが強い♢

派遣を取り入れた実績がない施設では、派遣に対して風当たりが強いことがあります。派遣は基本的に残業をしないことや、即戦力を求められる点から、トラブルになるケースがあります。

派遣のほうが時給がよいというところも、理由のひとつと考えられます。あまりに風当たりが強い場合は、派遣会社に相談しましょう。

♢長く働き続けることが難しい♢

派遣の契約は3ヶ月ごとに行われることが多く、同じ施設・同じ部署での更新ができないケースがあります。そのため、同じ施設や部署で長く働き続けるのは難しいでしょう。

仮に仕事内容が自分に合っており、施設側の社員との人間関係が良好であったとして、時期が来れば契約が終了してしまうことがあります。そのため、同じ職場で長く働き続けたい人には、派遣という働き方は向いていないでしょう。

派遣はどんな人に向いている?

ここまで、派遣のメリットやデメリットについて解説してきました。それらを踏まえたうえで、派遣が向いているのはどのような人でしょうか。反対に、どのような人は向いていないのかもあわせて、詳しくみていきましょう。

♢向いている人♢

派遣は、アルバイトやパートよりも時給が高いことが多いため、少しでも収入が高いほうがよいと考える人におすすめです。

また、有給休暇を取得しやすく残業がないことから、趣味の時間をもちたい人や、育児や家庭に重きを置きたい人、ライフワークバランスを充実させたい人に向いているでしょう。

派遣であるため、契約期間が決められていますが、それによってさまざまな場所で経験を積めます。そのため、介護の仕事を幅広く経験したい人や、スキルアップを図りたい人には向いているでしょう。

♢向いていない人♢

派遣の多くは時給制であり、休みが多い月には収入が減ってしまいます。さらに、賞与や退職金がないことが多いです。そのため、安定した給与を得たい人には適していないでしょう。

また、派遣は契約の期間が定められているため、契約が終わると、新しい派遣先の施設で仕事をすることになります。同じ施設で長く働き続けたいという人にも、向いていないでしょう。

さらに、派遣は正社員と違って、仕事の幅が狭いという特徴があります。責任感のある仕事をしたい人や、管理職を目指したい人は、派遣ではなく正社員を目指すほうがよいかもしれません。

派遣会社に登録して働くまでの流れ

まずは、自分に合う派遣会社に登録をします。基本的には、無料で登録することができます。派遣会社を選ぶ際は、求人数の多さや、スタッフとのコミュニケーションの円滑さなどに着目するとよいでしょう。

登録後に担当者から連絡がきたら、資格の有無や、仕事をするうえでの希望条件、勤務地などについて話し合います。希望する条件については、職場のミスマッチを防ぐために、なるべく詳細に話しておきましょう。

担当者から派遣先の紹介を受けたら、希望条件が合っているか確認しましょう。施設の見学ができる場合もあります。なるべく実際に足を運び、気になることは働く前に解決させておきましょう。

紹介を受けた施設で働きたいと思った場合は、派遣会社と契約を結びます。そして、派遣先での勤務が開始となります。

仕事の具体的な指示は、派遣先の施設スタッフから受けることになります。しかし、悩みごとや不安な点については、勤務開始後も派遣会社のサポートを受けられるため、安心して働けるでしょう。

スムーズに話が進めば、派遣会社に登録してから1週間ほどで、勤務先が決まることもあります。
派遣と正社員やアルバイトとの違いは、こちらの記事でも紹介しています。

派遣会社の選び方

介護の仕事を扱う派遣会社は数多くありますが、具体的にどのように選べばよいのでしょうか。選び方のポイントについて、さらに解説していきましょう。

♢介護業界に特化しているか♢

介護業界に特化している派遣会社であれば、希望に合った求人を紹介してもらえる可能性が高くなります。

介護業界に精通している派遣会社は、介護施設との関係性が密であるため、非公開の求人を保有していることがあります。求人数が多いほうが、希望に合った職場が見つかるため、派遣会社を選ぶうえでの大事なポイントになります。

さらに、介護の資格がある担当者が在籍していると、アドバイスや仕事の相談ができるため、なおよいでしょう。

♢経営基盤は安定しているか♢

派遣会社の経営についても、しっかりチェックしておきましょう。経営者が信頼できる派遣会社は、派遣の制度にも詳しいだけでなく、社員のマナーや教育にも力を入れており、それだけサポート体制が充実しているといえます。

また、経営が安定しているということは、派遣契約において実績が多いということです。実績が多ければ、希望条件の交渉にも慣れているため、希望の職場に出会える確率が高くなります。

仮に、派遣で仕事を始めてから、その職場で正社員を目指したいと思ったときにも力になってくれるでしょう。

♢資格取得を支援しているか♢

とくに介護の仕事が初めてという人は、介護の資格取得を支援する体制がしっかり整っている派遣会社を選ぶのがおすすめです。資格があると、給与アップや仕事の幅を広げられるなどのメリットがあります。仕事のモチベーションも上がるでしょう。

介護業界でのキャリアアップを考えている人は、資格取得に関わる費用のサポート制度など、資格取得を目指せる環境の派遣会社を選択しましょう。

♢厚生労働省の許可を受けているか♢

派遣会社は、厚生労働省の許可を受けることで、労働者を受け入れることができるようになっています。そのため、許可なく派遣労働者の受け入れはできません。

もし許可なく受け入れた場合には、事業所名の公表や、労働局から指導を受ける必要があるなど、ペナルティがあります。

厚生労働省からの許可が得られている場合は「許可・届出受理番号」という番号が付与されています。ホームページの事業概要の項目に記載されていることが多いため、気になる派遣会社がある場合には、あらかじめチェックしておきましょう。

まとめ

派遣は、高時給で福利厚生が整っていることが多いといわれています。そのため、なるべく収入を増やしたい人や、残業をしたくない人、ライフワークバランスを充実させたい人にはおすすめでしょう。

また派遣は、同じ施設で長く働き続けることは難しいですが、逆にいえば、人間関係に悩んだとしてもリセットさせやすいといえます。複数の施設を経験することはスキルアップにもつながるため、仕事の幅を広げられるというメリットもあるでしょう。

派遣の仕事を始める際には、メリットやデメリットや、派遣会社の選び方のポイントを抑えて、ご自身の希望条件下で働けるかどうか、検討してみてはいかがでしょうか。

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