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介護職がきついのはなぜ?悩んだときの解決法や介護職ならではのやりがい

少子高齢社会になり、今、介護の仕事はとてもニーズが高まっています。しかし、介護の仕事はきついというイメージがあるため、どこの現場も人手不足に悩んでいるのが現状です。

この記事では、介護の仕事がきついといわれる理由のほか、具体的な仕事の内容を紹介します。仕事がきついと悩んだときの解決法や介護職の魅力もお伝えしますので、今の仕事を続けようか悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

介護職がきついといわれる理由

介護職と聞いて「きつい割りに稼げない仕事」というイメージを抱いている人は少なくありません。介護職の人手不足が叫ばれて久しいのにもかかわらず、介護職に就く人が少ないのには、次のような理由があるからだと考えられています。

まずは介護職がきついといわれる理由をみていきましょう。

心身ともに負担が大きい

介護職は、心身共に大きな負担がかかる仕事です。介護が必要な人は、自分の思い通りに体を動かすのが難しいことが少なくありません。移動や外出には、介助が必要です。

しかし、ひとりで大人をイスからベッド、ベッドから車イスなどに移動させるのは容易ではありません。プロのテクニックをもってしても、介助する人の体には大きな負担がかかるため、腰を痛めてしまう人は半数以上とも言われています。

また、いつ何があるかわからない現場で働いていると、気が休まることがありません。とくに夜勤など少ない人数で大勢の介護・見守りをしなければならない場合は、心に大きな負担がかかります。

看取り対応を行っている施設では、親しくなった利用者さんとの別れも頻繁に訪れるため、それが負担になることもあるようです。

人手が不足している

少子高齢社会になり、介護が必要な人の数が増えた結果、今はどこの介護施設も人手不足に陥っています。人手が不足すれば、その分ひとりのスタッフにかかる負担が増すのは避けられません。

人手不足の現場では、連続して夜勤に入らなければならなくなったり、思うように休みが取れなかったりすることも頻繁にあります。なかには、自分のキャパシティ以上の業務を任される現場もあり、それが「介護職はきつい」というイメージにつながっているといえるでしょう。

給料に不満を感じる

介護という仕事そのものにはやりがいを感じていても、給料が安いことがネックになっている人もいます。介護職の給与は、2022年12月時点で月額31万8230円(賞与含む)とされています。2021年2月から1.7万円ほど引き上げられましたが、それでも全産業の平均より4万円以上も低い 金額です。

精神的・肉体的にハードである一方で、得られる給与額が少ないと「割に合わない」と感じるのは無理もありません。介護職がきついといわれるのには、給与の低さも大いに関係しているでしょう。

人間関係に悩まされる

介護の現場には、学校を卒業したばかりの若手から、長年介護の現場でキャリアを積んだベテランまでさまざまな人がいます。どのような介護が最もよい介護かというのは、人によって異なるため、時には現場で意見がぶつかることもあるでしょう。

よりよい介護を提供するには、スタッフ同士が密に連携する必要があります。しかし、苦手な人と連携するというのは、それなりにハードルがたかいものです。

職場に苦手な人がいる・他の人と介護方針が異なる場合、職場で孤立してしまい、人間関係に悩まされることがあります。利用者さんとのコミュニケーションがうまくいかない場合も、人間関係に悩まされやすくなります。

利用者さんのなかには、耳が遠かったり、スムーズに言葉が出てこなかったりして、コミュニケーションを取るのが難しい人もいます。そういった方に満足してもらえる介護を提供しようとがんばりすぎると、疲弊してしまうことがあるでしょう。

労働環境・労働管理に問題がある

全国各地で新しい介護施設が次々とオープンしていますが、人手不足も相まって、労働環境が整っていないことが珍しくありません。

・人手不足で、満足に休憩が取れない
・休みが取れない
・連続で夜勤をこなさなければならない
・介護の仕事に加えて、事務も手伝わなければならない

こういった環境では「介護の仕事はきつい」と思うのも無理はないでしょう。

不規則な勤務時間がつらい

介護施設では、24時間体制で利用者さんの介護・見守りに当たります。そのため、夜勤がある施設がほとんどです。

しかし、人によっては、夜勤や遅番のある不規則な勤務時間がつらいと感じることもあるでしょう。不規則な勤務時間であるがゆえに、プライベートを充実させられないという不満を持っている人も少なくありません。

将来性に不安を感じる

介護職の待遇は年々改善されていますが、そのスピードは緩やかであると言わざるを得ません。そのような点から、介護職の将来性に不安を感じている人も多くいます。

また、一般的な企業に比べて激務で、キャリアアップ・スキルアップのための時間が取れないことも不満に挙げられることが少なくありません。「介護の仕事を続けて、将来どのような暮らしができるか」という見通しが立てられないことを「つらい」と感じる人もいるでしょう。

介護職の仕事例

介護職の仕事は、主に利用者さんの介助です。介助といっても、さまざまな介助があります。代表的なものを解説します。

移乗介助

移譲介助は、ベッドから車イスへの移動や歩行の介助です。足が不自由な利用者さんが自力で移動しようとすると、転倒する恐れがあります。

だからといってベッドの上で過ごすことが多くなればなるほど、寝たきりになるリスクも高くなるため、適度に体を動かす・移動することが欠かせません。介護職の人は、利用者さん一人ひとりの体の状態を把握したうえで、適切な方法で移動をサポートします。

食事介助

ひとりで食事をするのが難しい利用者さんの食事をサポートするのは大切な仕事です。高齢になると噛む力が衰えて、食べ物をのどに詰まらせたり、誤嚥したりしやすくなります。

食事介助では、一人ひとりの噛む力・飲み込む力を把握したうえで、安全に食事ができるようサポートします。

入浴介助

高齢になって体が不自由になると、自分で服を脱いだり、体を洗ったりできなくなります。また、浴室の床は滑りやすいため、転倒の危険も高まります。そこで必要になるのが入浴介助です。

入浴介助では、入浴前の体調チェックや着替えも含めて、ときにはマッサージなども行いながら、利用者さんが安全に入浴できるようサポートします。

排泄介助

排泄介助は、おむつの交換だけでなく、トイレへの誘導や排泄の手伝いなども含みます。とてもデリケートなことに関わるため、こまやかな気遣いが求められる仕事です。

もちろん、利用者さんとコミュニケーションを取り、信頼関係を築くことも求められます。

生活援助

買い物や食事の準備、掃除、洗濯など身の回りのお世話をするのを「生活援助」といいます。生活援助も、立派な介護の仕事です。

自宅で暮らす利用者さんが安全かつ快適に暮らせるよう、転倒しにくい環境に整えたり、健康に配慮した食事を準備したりします。

レクリエーション

利用者さんの運動不足解消や認知機能維持にはレクリエーションが欠かせません。簡単な動作で楽しめるゲームや体操、歌、指先を動かす折り紙などの遊びなどを行っている施設が多いようです。

レクリエーションは、利用者さんのストレス解消だけでなく、スタッフと利用者さんの信頼関係構築にも役立つといわれています。

介護職がきついと悩んだときの解決法

ここからは、介護職がきついと悩んだときの解決法を紹介します。介護職がきついと感じられたら、限界がくるまで我慢せず、早めに解決するための行動を起こしましょう。

ため込まずに相談する

現場の人間関係で悩んだときは、ため込まずに早めに上司や同僚に相談しましょう。とくに、スタッフ間に派閥があったり、特定の人から嫌がらせなどを受けている場合は、我慢しないことが重要です。

特定の人からの嫌がらせがつらく、働きにくさを感じている場合、シフトを調整したり、担当する場所を変えたりすることで解決できることがあります。利用者さんとの関係に悩んでいる場合は、ほかのスタッフに変わってもらうなどして、施設全体の問題にしないことが重要です。

効率のよいシフトを選ぶ

満足な収入が得られずにきついと感じているときは、手当がつく夜勤のシフトを多めにするなど効率的に収入が得られるシフトを選びましょう。なかには、夜勤専従のスタッフを募集している施設もあります。

夜勤は、日勤に比べると従事する人が少ない分、スタッフひとりあたりの担当人数は多くなりますが、その分夜勤手当が加算されるため、トータルで見ると収入アップにつながりやすいでしょう。

資格を取得する

収入が低くてきついなら、資格を取得するのもよい方法です。資格を取得すると、資格手当が加算されるため、収入アップにつながります。なかにはスタッフの資格取得をサポートする制度を設けている施設もあるので、積極的に利用しましょう。

おすすめの資格はケアマネジャーや介護福祉士の資格です。とくに、収入アップのために資格を取得するなら、ケアマネジャーの資格を取得するとよいでしょう。ケアマネジャー(介護支援専門員)の平均月収は、介護福祉士の月収より約4万円高い とされています。

転職する

どうしても今勤めている施設での仕事がきついなら、転職するのもひとつの手です。施設が変われば、スタッフの雰囲気や介護の方針も変わります。自分に合った施設に転職することで、介護の仕事が楽しく感じられることもあるでしょう。

介護職でやりがいを感じるポイント

最後に、介護職でやりがいを感じるポイントを紹介します。介護の仕事は決して楽な仕事ではありませんが、次のようなやりがいがあるから続けられているという人も多いでしょう。

介護職がきついと感じたときは、もう一度やりがいにも目を向けてみてください。

感謝される機会が多い

介護の仕事は、感謝される機会が多い仕事です。利用者さんから「ありがとう」や「助かったよ」といった言葉を掛けてもらったとき、どのように感じましたか?

普段、何気なく行っている言動が利用者さんの役に立つというのは、介護の仕事ならではのやりがいではないでしょうか。

性別や年齢を問わず働ける

介護の現場は、性別や年齢を問わずに働けます。基本的に、介護の仕事はチームでの仕事です。お互いに助け合い、足りない部分を補い合いながら、利用者さんにとってベストの介護を目指して業務に当たります。さまざまな年代の人と協力して仕事ができるのも、介護の仕事の大きな魅力でしょう。

介護の仕事は、これからますますニーズが高まるからこそ、性別や年齢を問わず働ける点もポイントです。心身が健康で、やる気があれば70歳になっても現場で介護の仕事に携われます。全国各地に活躍の場が用意されているため、働く場所がない・仕事に就けないといったリスクが少ないのも魅力です。

要介護者の人生に携われる

介護が必要な方のなかには、介護を受けることでできなかったことができるようになったり、新しい目標を見つけたりする人が少なくありません。その人らしく暮らせるよう、介護が必要な人の人生に深く関われるのは、この仕事の大きなやりがいです。

まとめ

介護の仕事にはほかの仕事にはないやりがいもあります。利用者さんから感謝されたり、人と関わるのが好き・思いやりがあるといった自分の強みが活かせるのは、大きなやりがいにつながるでしょう。

とはいっても、介護の仕事がきついのは変えようのない事実です。収入や健康上の理由を考えると、今の職場で働き続けるのが難しい人もいるでしょう。そのような場合は、転職するのがおすすめです。

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