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デイサービス看護師の仕事内容や働くメリット・デメリットを紹介

看護師として働く方の中には、そのハードさからライフワークバランスに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。デイサービスの看護師の仕事は働く時間が決まっていて、仕事内容も病院ほどハードではありません。

本記事では、デイサービスで働く看護師の仕事内容やメリット・デメリットについて解説していますので、デイサービスの看護師への転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

デイサービスの基礎知識

まず、デイサービスの概要や種類、デイケアとの違いなどの基礎知識について解説します。働く上で、どういった特徴を持つ施設なのかを把握することは大切なので参考にしてください。

デイサービスとは

デイサービスは、通所介護と呼ばれ、利用者の方が自宅から施設に通う日帰りのサービスです。食事や入浴、排泄などの日常生活の世話や、体操・軽作業を通した機能訓練などのサービスを提供しています。運営しているのは社会福祉法人だけでなく、民間企業にも参入が認められています。

利用の対象になるのは要介護1〜5の方ですが、介護予防の指定を受けている事業所は要支援1、2の方の受け入れも可能です。厚生労働省が行った調査 によると、令和3年10月1日時点でデイサービスの事業所は全国に24,428箇所あり、前年に比べ約340箇所増えています。

デイサービスの種類

デイサービスは事業所によって特徴がさまざまです。最近では、認知症対応型や機能訓練特化型などひとつのサービスに特化したデイサービスが増えており、目的を絞ってデイサービスを利用する方が多くなってきました。

認知症対応型通所介護は、認知症の診断を受けていて、施設のある市区町村に住んでいる方が対象のデイサービスです。一般のデイサービスよりも少人数のことが多く、認知症の症状があっても落ち着いて過ごせる環境を作っています。

機能訓練特化型デイサービスは、機能訓練指導員が中心となって身体機能の維持・回復を目指すデイサービスです。マシントレーニングを取り入れているので、ジムのような雰囲気があります。一般のデイサービスのような食事や入浴などのサービスはなく、要介護度の低い方が多く利用しています。

ほかにも、入浴や趣味娯楽に特化しているなど、事業所によってそれぞれ特徴があるので、転職先として考えている施設にはどのような特徴があるのか調べておくのもよいでしょう。

デイケアとの違い

デイサービスと似たサービスにデイケアがありますが、違いは目的です。デイサービスは、食事や入浴などの生活介護を目的とした介護サービスです。

一方、デイケアは機能の回復や維持を目的としたリハビリテーションが目的のサービスで、医師が常駐しています。同じ自宅から通う日帰りのサービスですが、目的が異なるので、転職先を考える際は、自分にはどちらが合うかよく考えてみましょう。

デイサービス看護師の仕事内容

デイサービスの看護師の代表的な仕事内容には主に以下の3つがあります。

・利用者の健康管理
・医療行為の補助
・介護スタッフのサポート

ひとつずつ解説します。

利用者の健康管理

デイサービスの看護師の最も大きな役割は利用者の健康管理です。デイサービスには医師が常駐しているわけではないため、普段と違った様子が見られたり、体調に変化があったりしたときには看護師が判断を求められます。

施設に到着したときのバイタルチェックや、言動、表情などからその日の体調を把握します。利用者の様子がいつもとちがうときは、入浴やリハビリを中止して、レクリエーションのプログラムを変更するなどの判断が必要です。

そのほか、服薬の管理や看護記録の作成、家族への健康指導や応急処置なども、デイサービスの看護師の役割です。

医療行為の補助

デイサービス看護師の仕事内容のふたつ目は、医療行為の補助です。デイサービスには医師がいないため、看護師が医療行為を行える唯一の職種です。また、介護スタッフが行ってはいけない行為もあるので、デイサービス内で必要な医療行為は看護師が対応することが多いでしょう。

デイサービス内で行う医療行為には主に以下のものが挙げられます。

・褥瘡の処置
・胃ろうの管理
・インスリン注射
・軟膏塗布
・爪切り
・点眼
・けがの応急処置

ただし、点滴や採血はデイサービスで行うことはあまりありません。点滴が必要な状態でデイサービスを利用することは少なく、採血のような検査は病院で行うことが一般的だからです。

介護スタッフのサポート

介護スタッフのサポートもデイサービス看護師の仕事内容に含まれます。たとえば、食事や入浴、排泄などの介助のほか、施設の掃除やリハビリの補助などがあります。施設によっては送迎を担当することもあるでしょう。

介護業界は慢性的な人員不足の傾向があるため、介護スタッフだけでは対応しきれない業務を、ほかの職種でサポートする必要があります。

また、デイサービスでは、看護師が機能訓練指導員を兼ねるケースもあります。機能訓練指導員は、リハビリ関連の資格取得者が行うものというイメージがありますが、看護師や准看護師でも担えます。そのため、利用者に対する機能訓練や、個別機能訓練加算取得のための書類作成やLIFE入力を看護師が行うこともあります。

デイサービス看護師の1日の流れ

ここでは、デイサービスで働く看護師の1日の流れを解説します。デイサービスの看護師がどのような流れで働いているのか確認してください。

09:00 出勤、申し送り事項の確認、朝礼
09:30 利用者のバイタルチェック
10:00 入浴後の処置(軟膏塗布や褥瘡の処置など)
12:00 昼食介助、服薬介助
13:00 休憩
14:00 看護記録の作成
14:30 レクリエーション、機能訓練などの補助
15:00 おやつ
16:00 利用者の帰り支度、お見送り
17:00 片付け、翌日の準備
18:00 業務終了

デイサービス看護師は8時から9時ごろ出勤し、申し送り事項の確認や朝礼を経て利用者を出迎える準備をします。利用者が到着したら、バイタルチェックを行い体調を確認します。体調の悪い方や異常のある方がいたら、相談員や管理者に伝えてその日の対応を相談しましょう。必要ならケアマネジャーや家族に連絡します。

午前中はルーティンの処置や入浴後の処置を行います。入浴は本人の全身状態を確認するチャンスのため、皮膚状態をよく観察しましょう。

午後は、介護業務のサポートをしながら看護記録を作成します。その後はレクリエーションやリハビリのサポートを行い、利用者のお見送りまで対応します。送迎後、片付けが終われば業務終了です。

デイサービスで働くメリット

デイサービスで働くメリットを以下の3つにまとめています。

・夜勤がなく退勤時間も早い
・病院ほど忙しくない
・精神的な負担が少ない

ひとつずつ解説します。

夜勤がなく退勤時間も早い

デイサービスは日中に提供するサービスなので、看護師の業務に夜勤はありません。また、シフト制ではなく、働く時間は日勤のみで一定のため退勤時間も早いです。

看護師の仕事は拘束時間が長く、身体的に疲弊しやすいため、離職率が高い傾向があります。ですがデイサービスの看護師の仕事は、病院と比べると身体的な負担が軽いため、子育て中の方や体力に不安がある方にもおすすめです。

いつも一定の時間に帰宅できれば、資格取得のための勉強や趣味、家事や育児など、仕事以外の時間も有効に使えるでしょう。

病院ほど忙しくない

デイサービスの看護師の仕事は、病院ほど忙しくないでしょう。デイサービスではその日の利用者は決まっており、病院のような急患の受け入れはありません。また、患者の入退院でドタバタしたり、外来で患者が入れ替わり立ち替わり来院してきたりすることもありません。

デイサービスでも、利用者の急変や転倒事故が起きた際に一時的に慌ただしくなることはあります。ですが、病院のように一日中目まぐるしく動き回っているという環境ではないため、利用者とコミュニケーションをとりながら、比較的ゆったりしたペースで働けます。

精神的な負担が少ない

デイサービスの仕事は、精神的な負担が病院での勤務よりも少ないといわれています。理由は、デイサービスには介護施設のような看取り対応があるわけではなく、緊急の対応の頻度も少ないからです。

また、生死をわけるような重篤な症状を抱えている利用者はほとんどおらず、緊迫する手術もありません。デイサービスの利用中に利用者が急変した場合は、救急車を呼んだり応急処置をしたりすることはあります。ですが、病院のように張り詰めた緊張感の中で働きつづける環境ではないので、病院と比較すると精神的な負担が少ない仕事といえるでしょう。

デイサービスで働くデメリット

デイサービスで働く際には、給与やスキルアップの面でデメリットがあります。

病院に比べて給料が安い

デイサービスの看護師の給料は、病院と比較すると安い傾向があります。デイサービスの看護師の仕事は、病院のようなシフト勤務ではなく夜勤もないため、夜勤手当のような変則勤務に対する手当がありません。また、残業もほとんどないため残業手当も期待できないでしょう。

デイサービスで看護師が担う役割や配置人数の少なさから、介護スタッフよりは給料が高く設定されていますが、病院で働いた場合の給料と比較すると安くなってしまいます。

デイサービスと病院では仕事内容や環境が異なるため、給料をとるか、働きやすい環境をとるかの選択が必要になります。事前に給与や職場環境を比較したいときには、専門家である求人・転職サイトのコーディネーターに相談するのもひとつの方法です。

看護師としてスキルアップしにくい

看護師としてスキルアップしにくいこともデイサービスで働く際のデメリットになります。デイサービスの利用者は、疾患を抱えているとはいえ状態は安定している方がほとんどです。また、採血や点滴などをデイサービスで行うことは少ないため、病院と比較すると医療行為を行う機会は極端に少ないでしょう。

そのため、看護師としてスキルアップを目指したい方には不向きといえます。ですが、高齢者の方の対応や認知症ケアを学び看護師としての知見を広げたい方にはおすすめの仕事なので、転職活動の際は、あなた自身がどのような環境で働きたいのかよく考えましょう。

デイサービスへの転職で見るべきポイント

デイサービスは小規模な施設も多く、雇用が不安定になりがちです。今は安定していても、将来的に事業の縮小や閉鎖を余儀なくされる場合もあります。ここでは、デイサービスへ転職する際に見るべきポイントについて解説します。

施設の特徴

デイサービスへの転職を考える際は、施設の特徴を把握しましょう。デイサービスには、一般的なもの以外にも、認知症対応型やリハビリや入浴に特化したものなど、施設ごとにさまざまな特徴があります。

施設の特徴をしっかり押さえることで、働きはじめてから「自分の思っていた仕事内容と違っていた」ということも防げるでしょう。

待遇・福利厚生

デイサービスは小規模の施設も多くあり、病院や大きな介護施設と同じ待遇や福利厚生を望めない施設もあります。なかにはボーナスがでない施設もあります。

子育てをしていたり、急な予定が入りやすい方にとっては、休日や有給消化率も気になるところです。施設によっては朝食や昼食を無償で提供している施設もあります。

病院と比べて給料が低い傾向のある介護業界のため、給料よりも待遇や福利厚生を重視して職場を決める方もいます。働きはじめてから「こんなはずではなかった」ということを防ぐ意味でも、待遇や福利厚生について事前に調べておきましょう。

求人数

デイサービスの求人数は病院と比べると少ないです。デイサービスの看護師の配置人数は、利用者の定員が10名以上の事業所で1名以上となっていて、配置人数が少ないからです。

また、病院と比べて働きやすいと感じる看護師が多く、欠員が生じにくいことも求人数が少ない理由に挙げられます。そのため、デイサービスの看護師の仕事に興味を持っていても、タイミングよく条件の合う施設が見つからないこともあります。

転職活動の際は、求人・転職サイトを活用するのがおすすめです。専門のコーディネーターがあなたの希望に沿った求人を無料で提案してくれるので、登録して試してみるのもよいでしょう。

まとめ

デイサービスで働く看護師は、利用者の健康管理が大きな役割ですが、働き時間は一定で、医療行為も限られています。そのため、精神的な負担を軽くして、プライベートの時間も大切にしたい方にはおすすめです。

ただし、給料やスキルアップの面でデメリットもあるため、あなたに合った働き方ができる職場を探しましょう。転職先をうまく見つけられないと考えている方には、求人・転職サイトの活用がおすすめです。

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