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介護士の仕事内容はきつい?具体的な仕事とやりがいは?

介護士に興味があるものの、どのような仕事内容かわからない方のために、具体的な業務を紹介します。介護士は、利用者の姿を見守るだけの楽な仕事ではありません。現実は、仕事量が多く、身体的・精神的な負担が感じやすい仕事です。

ただ、忙しい仕事のなかに魅力や、やりがいを感じる方もいるでしょう。今回は、介護士の具体的な仕事内容から魅力・やりがい、介護士に向いている人の特徴まで紹介します。

介護士の仕事内容がきつい理由

まずは、介護士の仕事内容がきついと感じる理由を紹介します。

・ 身体的・精神的な負担が大きいため
・ 人間関係に疲れるため
・ 給与が低いため
・ 人手が不足しているため

介護士の仕事は、身体的・精神的な負担が大きく、体力を使う仕事にも関わらず、給与が高いとは言えません。さらに人手不足により、介護士一人ひとりに対する労働量が多く、きついと感じることが多いでしょう。

【身体的・精神的な負担が大きいため】

介護士の仕事がきつい理由のひとつ目は、身体的・精神的な負担が大きいことです。接するのは高齢者がほとんどであり、歩行や食事などの介助を行うため、身体的負担が大きくかかります。介護士が腰痛を引き起こすのは、以下の原因が考えられるでしょう。

・長時間の介護で腰に負担がかかる
・正しい介護術で行えていない
・介護士と利用者に体格差がある
・施設の環境が整っていない

実際に、腰痛は介護士の職業病ともいわれており、97.3%の介護士が腰痛対策を行い体の負担を軽減する措置をしていることが特徴です。さらに、高齢の利用者の急変時や、看取り対応を行う場合は、精神的な負担もあるでしょう。

【人間関係に疲れるため】

続いては、人間関係に疲れることがあるからです。職場の年齢層は幅広く、若手からベテランまで在籍していることが多くあります。

厚生労働省の平成30年度介護労働実態調査の年代層では、40歳以上45歳未満が14%で多く、平均年齢は45.9歳です。以上のように、幅広い年齢が多く在籍する介護職では、人間関係の構築が難しいこともあります。

また、利用者とも円滑にコミュニケーションを取ることが難しい場合もあるため、介護士の仕事は総じて人間関係に疲れることが多いでしょう。

【給与が低いため】

介護士の平均月収は約25万円で、手取りにすると18万円〜20万円程度になることが多いでしょう。介護士はハードで体力業務が多いにも関わらず、給与の低さに満足できず、仕事がきついと感じてしまうでしょう。

現在の介護士は全産業の平均月収と比べると低く、国は介護士を増やすため、待遇改善に努めています。

また、介護福祉士やケアマネージャーなど資格を取得することで、資格手当を支給する施設もあります。さらに、継続年数に応じて給与額や賞与が出る施設もあるため、就業前に確認しましょう。

【人手が不足しているため】

現在、日本は高齢化が進んでおり、高齢者の人口割合は以下のとおり上昇しています。

1985年 10%
2005年 20%超
2022年 29.1%


高齢者が多いことから、介護業界は人手不足に悩んでいます。施設によっては、介護士1名あたりの労働量の負担が多いこともあるでしょう。

また、人手不足の状況は休みが取りづらく、業務が多いなどの問題も起こるため、介護士の仕事内容がきついと感じることもあります。

介護士の具体的な仕事内容

続いては、介護士の具体的な仕事内容を紹介します。

・身体介助
・生活援助
・レクリエーションの計画・実行
・介護記録の作成

介護士の仕事内容は、利用者の身体に直接触れてケアを行うものから、日常生活のサポートを行うもの、事務的な介護記録の作成など多くあります。どの仕事内容も必要な業務なので、しっかりと確認しましょう。

【身体介助】

身体的介助には、以下の3つが含まれます。

・食事介助
・入浴介助
・排泄介助

以上の3つは、介護福祉法に定められている三大介助であり、直接利用者の身体に触れる介助です。順番に確認しましょう。

・食事介助

食事介助とは、利用者がきちんと食事ができるようケアを行うことです。高齢になると、咀嚼や嚥下機能の低下、握力の低下などが原因により、ひとりで食事をすることが難しくなってしまうでしょう。

食事介助では、咀嚼や嚥下のサポートや身体の状態に合った食器の提供、座席や座位の調整を行います。また、夏場の水分補給や食事内容を考えることも食事介助のひとつです。

・入浴介助

入浴介助とは、ひとりで入浴ができない利用者のケアを行うことです。高齢になると、足腰の筋力低下や麻痺などが原因で、入浴が難しくなってしまうでしょう。

入浴介助では、プライバシーに配慮しながら、身体や髪などひとりでできない部分を代わりに洗います。また、利用者の皮膚を直接触るため、しっかりとした知識が必要な介助です。

・排泄介助

排泄介助とは、トイレ誘導やおむつ交換などで利用者のケアを行うことです。排泄介助は、利用者の排泄物から感染症が蔓延する場合があるため、衛生管理の知識が必要になります。

排泄のコントロールは重要ですが、排泄障害は自立した生活にネガティブな結果をもたらすでしょう。日々の排泄介助によって、利用者のよりよい日常生活をサポートします。

【生活援助】

生活援助とは、身体介助と異なり、利用者の身体に直接触れず生活のサポートを行います。洗濯や掃除、調理など生活全体の援助で、無資格であっても行えることが特徴です。

生活援助はテキパキとした作業が求められるため、家事や子育てなどに慣れている方はスキルを活かせるでしょう。

【レクリエーションの計画・実行】

介護士が勤める老人ホームやデイサービスなどでは、ほぼ毎日レクリエーションが実施されています。利用者のレクリエーションの参加は義務ではなく、本人の意思が尊重されるため、強制することはありません。

老人ホームやデイサービスなどの施設で行うレクリエーションの種類・内容は、折紙や工作、漢字や計算ドリルなど幅広いことが特徴です。

以上のレクリエーションを行うことで、楽しみながら身体機能向上や脳の活性化が期待できるでしょう。また、レクリエーションを通して他者とコミュニケーションを築けるだけでなく、心の豊かさや生きがいが生まれます。

老人ホームやデイサービスなどの施設によって利用者の状況が異なるため、レクリエーションの特徴も変わるでしょう。介護士は、以上のようなレクリエーション実施のための計画や進行などを行う業務があります。

【介護記録の作成】

介護記録には、利用者に対して行った事柄や利用者の状況・変化などを記載します。介護保険法によって、介護記録を残すことが義務付けられているため、必ず記録をしましょう。

また、記録を残すことによって、介護士間の情報共有や利用者の家族とのコミュニケーションを深めることができます。記録内容によってケア方針が決定することもあるため、必要な業務です。

介護士の魅力・やりがい

続いては、介護士の魅力ややりがいについて紹介します。

・利用者やそのご家族から感謝される
・性別や年齢を問わずキャリアアップが望める
・資格を取得すれば働ける職場の選択肢が広がる
・家族の介護にも役立てられる

身体的・精神的にハードな介護士ですが、働くなかで沢山の魅力ややりがいを感じるでしょう。ハードな業務をこなしながらも介護士が感じている魅力ややりがいについて、順番に紹介します。

【利用者やそのご家族から感謝される】

利用者やそのご家族から直接「ありがとう」と感謝されることは、介護士の大きなやりがいであり、体力を多く使う業務にも使命感を持つでしょう。

介護士を対象とした調査でも、働くモチベーションになること1位が「利用者さんからの感謝の言葉や笑顔」が半数以上の52.8%でした。

身体的・精神的に大きな負担がある介護士ですが、人の役に立つことを直接感じることができるお仕事です。また、ほかのお仕事と比べても、感謝される機会が多いことがわかります。

【性別や年齢を問わずキャリアアップが望める】

多くの介護士が性別や年齢などを問わず働き、キャリアアップを目指しています。介護業界では、段階的にキャリアアップができるように資格取得の仕組みがあることが特徴です。

ステップアップで資格取得を行えば、給与ややりがいもアップするでしょう。自分の成長を肌で感じることができることも介護士の魅力のひとつです。

【資格を取得すれば働ける職場の選択肢が広がる】

続いては、資格を取得すれば働ける職場の選択肢が広がる点です。たとえば、介護士としての資格は、以下のように順を追って取得を目指せます。

・介護職員初任者研修
・介護福祉士実務者研修
・介護福祉士
・ケアマネージャー

資格がなく、未経験であっても介護士として働くことができます。ただ、資格を取得することで働ける職場や自分の将来の幅が広がるでしょう。

【家族の介護にも役立てられる】

介護士の魅力・やりがい続いては、家族の介護にも役立てられることです。身につけたスキルや知識は、自分の家族の介護にも役に立つでしょう。また、介護士の仕事を選んだきっかけに「家の介護に役立たせたい」とする方もいます。

家族のために、あらかじめ介護のスキルや知識を備えておいて、損することはありません。介護士を単なる仕事と捉えるより、家族の介護を見据えて働く方がやりがいにも繋がります。

介護士に向いている人の特徴

続いては、介護士に向いている人の特徴を紹介します。

・人と関わることが好きな人
・責任感が強い人
・体力のある人
・メンタルが強い人
・キャリアアップを目指している人

身体的・精神的な負担が大きい介護士には、体力のある人やメンタルが強い人などが向いているでしょう。

【人と関わることが好きな人】

介護士に向いている人の特徴のひとつ目は、人と関わることが好きな人です。介護士は同じ施設で働く従業員以外にも、利用者やそのご家族など多くの人と関わります。お仕事では、関わる人と適切にコミュニケーションをとる必要があるでしょう。

とくに利用者とは密接に交流を深め、どのような要望を持っているのか理解する必要があります。利用者のサポート・ケアのために、従業員への的確な指示やご家族との会話も重要です。このように、介護士は思いやりを持って人と関わることができる人が向いているでしょう。

【責任感が強い人】

介護士のお仕事は、利用者の生活の質を左右するものなので、責任感やプロ意識が重要になります。スキルアップのために難しい資格を取得した場合も、責任感やプロ意識がなければ介護士の仕事は務まりません。

また、責任感が欠如している場合、利用者の怪我や事故につながります。怪我の防止や事故を防ぎ、信頼・信用が大切な介護士の仕事では、しっかりと責任感を強く持って仕事を全うしましょう。

【体力のある人】

介護士は、利用者の体重を支える業務や夜勤があるため、体力仕事が多いことがわかります。介護方法が明確化や、介護ロボットの普及により以前と比べると体力勝負の仕事が少なくなりましたが、他業種と対比すると体力が必要な仕事です。

もちろん、介護は力任せに行うものではありませんが、利用者のサポート・ケアを行うために体の力を入れることもあります。そのため、少しでも体力に自信がある人が介護士に向いているでしょう。

【メンタルが強い人】

続いては、メンタルが強い人です。介護士は身体だけでなく精神的な負担も大きいお仕事であるため、メンタルの強さが必要になります。休日にしっかりと気分転換が行え、入浴や睡眠など疲労回復の時間をとるなどのストレスマネジメントが重要です。

介護士として働く場合は、ストレス発散を適度に行い、必要な時は上司に相談するなど自身のマネジメントスキルも必要になるでしょう。

【キャリアアップを目指している人】

キャリアアップを目指している人も介護士に向いています。スキルや経験、資格取得によりキャリアアップすることができるでしょう。介護業界では、以下のような資格により平均給与が異なります。

資格なし:27万円5,920円
介護職員初任者研修:30万1,210円
実務者研修:30万3,230円
介護福祉士:32万9,250円

また、介護士の経験を活かして、看護師や作業療法士、理学療法士などに転職することもできます。このように、さまざまなキャリアアップの方法があるため、向上心が高く将来を考えている人は、介護士に向いているでしょう。
介護業界でのキャリアアップに欠かせない「介護実務者研修」

まとめ

今回は介護士の具体的な仕事内容からやりがいまで紹介しました。介護士の仕事は、利用者の様子を見守るだけで楽そうなどのイメージがあるかもしれません。

しかし、実際は楽な仕事ではなく、身体的・精神的な負担が大きく給与が他の業種に比べ低いため、つらさを感じることがあります。

仕事内容も、利用者の身体に直接触れてサポートを行うものから、レクリエーションの計画や介護記録の作成などの事務的なものまで幅広いことが特徴です。しかし、ハードな業務量ではありますが、やりがいを感じることもあるでしょう。

今回の記事を読んで介護士の仕事に魅力を感じた場合は、一度アースメイトに相談してください。アースメイトは介護・看護・保育専門のコーディネーターが在籍し、安心して働き続けられる職場を紹介しています。

入職後・転職後のアフターフォローもしっかりしているため、介護士として働き始めた後も不安や疑問点などを相談ができるでしょう。

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