1. TOP > 
  2. お役立ちコラム > 
  3. 高齢者レクリエーションの目的・種類!簡単にできるアイディア18選

高齢者レクリエーションの目的・種類!簡単にできるアイディア18選

デイサービスを中心とした介護施設では、施設利用者を対象としたレクリエーションが行われています。レクリエーションは利用者を楽しませるだけでなく、脳の活性を促し、身体機能をキープするといった目的も含まれています。

そこで今回は、高齢者レクリエーションの目的や種類についてご紹介します。具体的にどのようなことをするのか興味がある方や、道具を使わず楽しめるレクリエーションを探している方は、ぜひ参考にしてみてください。

高齢者レクリエーションの目的

高齢者レクリエーションを行う大きな目的には、身体機能や脳の活性化などが挙げられます。とくに、年齢を重ねるとどうしても体力や運動量が減る高齢者にとっては、ゲーム感覚で取り組めるレクリエーションがぴったりでしょう。

また、脳トレ系のゲームや、手先を動かす作業のようなものであれば、適度に脳にも刺激をもたらします。こうしたレクリエーションは、認知症の予防や進行を遅らせる働きもあります。

さらに、レクリエーションをするうえで、ほかの利用者や介護者とのコミュニケーションをはかれるメリットも大きいでしょう。個人で行うものだけではなく、グループや大人数で一緒に取り組むことで、自然とチームワークが生まれ、会話数も増えます。
高齢者入居施設への転職なら、ぜひご相談ください。アースメイトが選ばれる理由とは

高齢者レクリエーションの種類

高齢者レクリエーションは、具体的にどんなものが挙げられるのでしょうか。ここでは、高齢者レクリエーションの種類について、いくつかご紹介します。

【運動型レクリエーション】

運動型レクリエーションはおもに、体操や簡単な競技系など、体を動かす要素が強いものです。

利用者が楽しみながら、身体機能の向上や維持ができるのがおすすめポイントです。たとえば、ボーリングや風船バレーなどが、この運動型レクリエーションに含まれます。

【脳トレ型レクリエーション】

脳トレ型レクリエーションは、記憶力や計算能力、創造力といったあらゆる脳の力を高めて、機能低下を防ぐトレーニングのことを指します。具体的には伝言ゲームや連想ゲーム、テーブルゲーム、ホワイトボードゲーム、クイズなどが挙げられます。

日常生活では培われない脳の部分も刺激されるため、さまざまな介護施設で取り入れられているレクリエーションです。

【創作型レクリエーション】

創作型レクリエーションとは、脳を刺激する脳トレ型レクリエーションの要素と、手先を動かす要素が組み合わさったレクリエーションです。

たとえば、俳句や短歌、アート制作、手芸、料理、塗り絵、工作などが挙げられます。細かい作業を必要とするものもあるので、認知能力低下の予防や、身体機能の低下などが期待できるでしょう。

【リフレッシュ型レクリエーション】

高齢者レクリエーションには、歌や音楽、散歩といった、気分転換につながるようなリフレッシュ型レクリエーションもあります。

音楽では利用者が楽器を演奏するほかにも、演奏家やミュージシャンを招いて鑑賞するケースもあります。また入居型の介護施設などでは、お花見やコンサート、温泉地などに出かけるところもあるといわれています。

運動不足解消や脳への適度な刺激のほか、生活機能の訓練として、あらゆる介護施設で取り入れられています。

高齢者レクリエーションのアイディア18選

ここからは、実際に介護の現場で使える高齢者向けのレクリエーションの具体例についてご紹介します。道具を使わなくてもできるものをお探しの方や、ひとりでもできるものを探している方は、ぜひ参考にしてみてください。

【道具を使わないレクリエーション3選】

ここでは、道具がなくても気軽にできるレクリエーションについて、3つご紹介します。

・口を使ったじゃんけんゲーム

口を使ったじゃんけんゲームは、口の動きだけでじゃんけんを行うゲームです。グーなら口をすぼめ、チョキでは舌を出す、パーは口を開けることで表します。判断力などの脳トレだけでなく、口まわりの筋肉を動かすために誤嚥防止にも役立ちます。

・グーパー体操

手を閉じたり開いたりして行うグーパー体操は、手の機能訓練だけではなく、脳の活性化や認知症予防に役立ちます。

ほかにも、あいこや負けるように事前に条件を付けて行う、後出しじゃんけんもおすすめです。音楽のフレーズに合わせるなど、参加者や利用者のペースに合わせて行うようにしてみてください。

・ピカゴロ

ピカゴロとは司会の「ピカピカ~、ゴロゴロ~、ドカーン」の掛け声に合わせて、手を握ったり抜いたりするレクリエーションです。

おもに2人以上からできるレクリエーションで、反射神経の速さだけではなく、認知機能の向上や集中力、記憶力、判断力などを複合的に養えます。

【集団でできるレクリエーション3選】

ここからは、集団でできるレクリエーションについて、いくつかご紹介します。たくさんの人が利用する介護施設ではとくに重宝するので、ぜひ参考にしてみてください。

・福笑い

福笑いとは、おかめやおたふくなどの顔に、目や鼻、口などのパーツを目隠しした人が置いていくゲームです。お正月の遊びのひとつとして取り上げられる福笑いですが、高齢者レクリエーションとしても有効です。

昔から行われている遊びなので、高齢者のなかでも認知度が高く、親しみやすいのがポイントといえるでしょう。目隠ししている人へ周囲が声掛けをするため、自然なコミュニケーションにもつながります。

・カラオケ

音楽レクリエーション関連で何かを考えている場合、カラオケなどもおすすめです。音楽鑑賞会や楽器演奏などは準備もありますが、カラオケならマイクひとつでできる点も取り入れやすいでしょう。

歌を歌うことはリフレッシュやストレス発散にもなるほか、知っている曲ならみんなで歌うのもおすすめです。介護職員もまた、持ち歌を何曲か用意しておくとよいでしょう。

・玉入れ

運動系のレクリエーションなら、玉入れもひとつの方法です。玉入れは運動会などで行うものをイメージするとわかりやすいでしょう。

施設内で行う場合、そこまで高さは必要なく、中央に球を入れるバスケットなどを用意しておくと室内でも気軽にできます。上半身を中心として筋力アップにつながりますし、学生時代を思い出してできるので、利用者も楽しめるはずです。

【自宅でできるレクリエーション3選】

高齢者レクリエーションには、自宅でもできるレクリエーションもあります。

・パタカラ体操

聞き馴染みのない人も多いですが、自宅で行うレクリエーションにはパタカラ体操が挙げられます。パタカラ体操とは「パ」「タ」「カ」「ラ」の言葉を1音ずつ発音したり、連続で発音したりするレクリエーションのことです。

おもに口や舌の運動にもなりますし、高齢者にとっては誤嚥防止にもなりますのでおすすめです。

・折り紙・塗り絵

手先の機能や発想力を上げたいなら、折り紙や塗り絵などもいいでしょう。とくに手先を使うものであれば、認知症予防にもなりますし、想像力も使うので頭の運動にもなります。

また、折り紙や塗り絵はネットでも気軽にダウンロードできますし、難易度も自分で選べるので、難しすぎてついていけないということがありません。完成したものは自宅にも飾れますし、プレゼントにもできます。

・小物作り

デザイン力や手先を動かすものであれば、小物作りもおすすめです。介護施設においてはあまり費用をかけられないことも多いですが、小物作り程度なら牛乳パックやトイレットペーパーなどでもできるので、そこまで費用は掛かりません。

クリスマスや誕生日会など、イベントに合わせて行うのもよいでしょう。作った小物は展示するほか、利用者自身が使用するなど、形に残る思い出としても機能します。

【ホワイトボードレクリエーション3選】

高齢者レクリエーションには、ホワイトボードを使ったレクリエーションもあります。

・連想ゲーム

連想ゲームは知っている人も多いでしょう。「〇〇といえば〇〇」といったように、前の人の言葉からどんどん連想した言葉を述べていくゲームです。

発想力など脳への刺激にもなりますし、何よりもコミュニケーションがとれるので、利用者との触れ合いには最適です。

・計算ゲーム

計算ゲームとはおもに、お金や時間といった生活に関わりのあるテーマを取り扱いながら行うレクリエーションです。

なかにはそろばんなどを使ったものもあるので、脳だけでなく手先の運動にもなります。複雑な準備や道具なども基本的には必要ないので、気軽にできるのもおすすめポイントでしょう。

・文字並び替えゲーム

文字並び替えゲームは、ひとつの言葉となるひらがなをボードに並べ、正解となる言葉を見つけるレクリエーションです。

正解となる言葉をいくつか用意しておけば、よりレベルも高くなるので、利用者の理解度に合わせて調節するのもよいでしょう。

【体を動かすレクリエーション3選】

高齢者レクリエーションでは、身体機能低下の防止のために、体を動かすレクリエーションも必須です。ここでは、体を動かすレクリエーションについて、いくつかご紹介します。

・指先体操

指先体操は脳の活性化になるだけではなく、認知症予防や指先の機能訓練にもなるためおすすめです。音楽に合わせた手遊びなどは、手軽に取り入れられるだけでなく、高齢者の世代になじみのある音楽を用いることで、親しみも抱かせられます。

複雑な指先を必要とする場合は、参加者にわかりやすく伝えられるよう、職員もあらかじめ参考書などをチェックしておくといいでしょう。

・ボーリング

運動系のレクリエーションなら、ボーリングもよいでしょう。ボーリングであればそこまでハードな運動を要しませんし、チーム対抗や個人対抗などで競わせるのもおすすめです。

もし立ちながら球を投げるのが難しい場合は、椅子に座りながらの投球や、介護職員のフォローありきで行うと安心です。

・風船バレー

風船バレーは、通常のボールよりもケガの心配をせずに行えるのでおすすめです。上半身だけでも遊べるので、車椅子の方でも参加しやすいでしょう。

風船バレーは集中力や体力、コミュニケーションなどを養えます。風船が浮く時間が長いので、瞬発力に自信がない高齢者に向いています。

【脳トレレクリエーション3選】

認知症予防や集中力を養いたいなら、脳トレのレクリエーションなどがおすすめです。ここでは、おもに脳の活性化に役立つレクリエーションについて、いくつかご紹介します。

・間違い探し

間違い探しゲームは単純なゲームではありますが、観察眼や集中力が養われます。基本的には2枚のイラストの違いを見つけるものが主流ですが、難易度を上げたいのなら、枚数を増やすなどで調節してみるといいでしょう。

・しりとり

しりとりは単純な遊びではありますが、絵しりとりや何かしらのテーマを決めておくと、レベル上げもできるのでおすすめです。

ホワイトボードの使用や、チームごとに分かれて競いあうのもいいでしょう。利用者同士のコミュニケーションにもつながるうえに、何の準備もなくてもできるのでぜひやってみてください。

・イントロクイズ

複数でできるレクリエーションかつ、脳の活性化にもつながるレクリエーションには、イントロクイズなどもおすすめです。

イントロクイズは、曲の冒頭を流して曲のタイトルを当てるものなので、集中力や記憶力を必要とします。高齢者世代に合わせて曲を選べば、楽しみながら参加できるはずです。

【高齢者レクリエーションを行う際の注意点】

若者や子どもではなく高齢者がレクリエーションをする場合、とくに気を付けなければいけないことがいくつかあります。そこでここでは、高齢者レクリエーションを行う際の注意点についてご紹介します。

【安全面に気をつける】

道具を使う場合は、とくに安全面に気を付けるようにしましょう。たとえば、使用するものが壊れていないかどうか、必ず事前にチェックするようにしてください。

また、高齢者の体調面や、身体能力なども考慮する必要があります。参加する高齢者の体調は良好か、車椅子を利用する高齢者はいないかどうかで、遊ぶ内容を変えましょう。

【こまめに水分補給する】

体を動かすレクリエーションを行う際は、高齢者へこまめに水分補給を促すことも大切です。とくに夏の暑い時期や、乾燥が気になる冬の季節は、介護職員が声をかけるようにしましょう。

【一人ひとりへの配慮を忘れない】

レクリエーションによっては難しいものもあるので、利用者一人ひとりへの配慮を忘れないようにしましょう。

理解力も個人差があるので「ここまでの手順でわからないことはありますか?」「質問はありませんか?」など声掛けを行い、不安を取り除いてください。

【無理はさせない】

レクリエーションだからといって、利用者に無理強いするのはよくありません。体調面や精神的な問題で、参加を拒む利用者もなかにはいるはずです。誰かが孤立することのないよう、介護職員が気配りしてください。

まとめ

今回は、高齢者レクリエーションの目的や種類についてご紹介してきました。高齢者レクリエーションには頭を使うものだけではなく、体を動かすものなど、たくさんできることがあります。

また、工夫次第でレベルを上げることも可能ですし、反対に高齢者の状況に合わせて、簡単にすることもできます。

高齢者レクリエーションは、利用者にとって心身の機能を向上させるだけではなく、コミュニケーション手段や、高齢者にとっての生きがいにつながるきっかけにもなります。今回の記事を参考に、安全にレクリエーションを取り入れてみてください。

株式会社アースメイト

お気軽にお電話もしくはメールで
ご連絡ください

アースメイトは静岡県に特化した介護・看護専門の求人・転職サイトです。専門のコーディネーターが求職者様にあったお仕事をご紹介いたします。
履歴書や職務経歴書の書き方、面接のアドバイス、キャリアプランの作成など、転職に必要なことを全て無料でサポートさせていただきます。